
■ はじめに|なぜこの競艇予想業界の“裏側”を暴くのか(フネナビ編集部)
ここ数年、競艇予想サイトの乱立はとどまるところを知らず、「稼げる」「無料で的中」など、甘い誘い文句でユーザーを惹きつける手口が加速しています。
私たちフネナビにも、
「気づいたら数百万円使っていたが一度も当たらなかった」
「LINEの煽りにつられて課金したら、その後返信がなくなった」
「200万円失った後にフネナビの悪徳認定サイトだと知った」
と言った内容の相談が後を経ちません。
今回私たちは、かつて“裏側”にいた人物――元・悪徳競艇予想サイトの予想師、A氏にインタビューを行いました。現在は健全なサイトで働くA氏が語る、リアルな業界の内情をお届けします。
■ 登場人物紹介
- A氏(仮名):過去に複数の悪徳予想サイトで予想や編集に携わり、現在はクリーンな予想サイトで専属予想師として再起。
- フネナビ編集部:競艇業界を10年以上取材・分析してきた中立系メディア。
Q1. 最初に率直に聞きます。なぜ“悪徳サイト側”に加担していたんですか?
A氏:
「正直なところ、“金になった”からですね。競艇が好きで始めたけど、最初は雑誌の外注ライターで、月収も10万あるかないか。
そんなとき、知人の紹介で“予想サイトのライターやらない?”って誘われて。見てみたら、当時の某サイトが“月利800万”。それを聞いた瞬間、流されました。」
フネナビ編集部:
稼げるという話に、ですね。
A氏:
「ええ。ただ“予想”といっても、実際に舟券を研究してるわけじゃない。ほとんどの場合は見せかけの文章をそれっぽく書いてるだけ。
よく言う“展開予想”もテンプレで、“イン有利、モーター信頼、差し展開”とか言っておけば、それっぽくなる。」
【悪徳サイトの流れ図】
▼ 悪徳競艇予想サイトの典型的な流れ
① メール or LINEで無料登録
↓
② 無料情報で“たまたま当たる”(信頼獲得のための仕掛け)
↓
③ LINEやメールで高額プランに煽られる
↓
④ 有料プランを購入
↓
⑤ 外れる or 的中しても回収率はマイナス
↓
⑥ 問い合わせしても無視 or テンプレ返答のみ
↓
⑦ サイト閉鎖 or 別名義で再始動(繰り返される“焼き直し型”)
→ 利用者は泣き寝入り、運営は別名で次の被害者を狙う。
Q2. でも当てないと売れないですよね?「的中」が売りじゃないんですか?
A氏:
「当てることより、“当たってるように見せること”が大事なんです。無料予想でたまたま当たる日がある。そこをスクショで強調してLINEやLPで“今月も的中!”って煽る。
結果的に『信じてもいいかも』と思わせて、有料プランに誘導する。もう完全に心理誘導型ビジネスです。」
フネナビ編集部:
たまたま当たった1発を“常勝”と見せかける、と。
A氏:
「はい。勝率なんて出してないのがその証拠。全レースの集計なんて運営自体してませんから。」
フネナビ編集部:
実際、我々が調査したサイトの中にも、的中履歴が「見せたい日だけ」になっているケースが数多く存在します。的中率を出さないサイトには要注意です。
▼ 優良な競艇予想サイトに共通する特徴
- ✴︎ 落ち着いた配色・無駄に派手すぎない構成
- ✴︎ 情報に根拠やロジックがある文章
- ✴︎ 特定商取引法に基づいた表記・問い合わせ窓口が明記
- ✴︎ 無料でも一定の精度があり、当たる実績がある
- ✴︎ 短期的ではなく、ユーザーとの信頼関係を重視している
▼ 悪徳競艇予想サイトの典型的特徴
- ◆ 視覚的に派手なデザインで煽る
- ◆ 特商法表記が曖昧 or 存在しない
- ◆ 「限定情報」「今だけ」などの強引な売り文句
- ◆ 有料プランの購入後はサポートが機能しない
- ◆ 使い捨てモデル:課金させたら終了、閉鎖→別名で再開
Q3. では、“売れてるサイト”ってどうやって売ってるんですか?
A氏:
「悪徳サイトで売れてるサイトは、基本的に優良サイトの模範にしてます。フネナビさんが推しているサイトも真似してました。それでいて、“見せ方”がうまいと売れます。たとえば…」
② 無料で“小当たり”を入れて信用構築 → 最初の3日だけ軽く当てて、“俺イケるかも?”と思わせる。プラン課金を誘導するタイミングを見計らう。
③ SNSやYouTuberとの連携 → 「◯◯さんも使ってます」的な案件。信頼感じゃなく、“人気そう”を演出する。
フネナビ編集部:
なるほど…まさに“信用ではなく演出”。利用者は、演出と実力の違いに気づけていない。無料予想に関しては、フネナビは優良、悪徳問わず、非推奨の立場をとっています。その点はいかがですか?
A氏:無料予想をおすすめしないのは私も賛同します。優良、悪徳関係なくサイトの大抵は無料枠は新人育成、練習の場として置いてたり、予想師の試験的な意味で使ったりするんですよね。
なので、そのサイトの実力は測れないと思います。あくまで客寄せですね。あと、noteで稼いでる人たちに予想サイトの無料予想そのままマネされたり、中にはその逆もあると思います。
フネナビ編集部:
これは今までフネナビが業界の無料予想を否定し続けてきた立場だったので、そのお話を聞けてよかったです。
(※A氏から無料予想の実態について、より詳しく聞けたので後日記事にします)
Q4. 一方で“捨てられるサイト”もあるんですよね?
A氏:
「あります。利益が出ない=閉鎖、または集客サイトで悪徳サイト扱いになったり、すぐ新サイトに移行です。
よくあるのが、最初は有名インフルエンサーや、集客してるサイトと絡ませて露出を増やす。でも売れなきゃすぐ切って、次のインフルエンサーや集客サイトへ。運営会社は同じでも、サイト名やフォントやデザインだけ変えて繰り返します。最近はより巧妙化していてドメイン取得からスタートするのが主流ですね」
フネナビ編集部:
なるほど。どうりで今まで推してた集客サイトが突然悪徳認定するのはそういう事ですね。悪徳サイトの場合は予想師やライターはリニューアルする度“使い捨て”なのでしょうか。
A氏:
「いえ、切り捨てません。そもそも悪徳の場合、予想師なんていないと思います。なので“外れたからクビ”ではなくて“どれだけユーザーを釣れるか”が評価基準です。」
フネナビ編集部:
こうした“短命型サイト”は、ドメイン履歴や運営会社名を検索すれば過去がバレます。複数サイトを横展開している業者は特に要注意ですね。
Q5. なぜ、今はクリーンなサイトで再スタートを?
A氏:
「フネナビさんもご存知かと思うんですけど、競艇って、真面目にやれば勝てる可能性あるんですよ。でも、悪徳側にいたときは“絶対当てよう”とかそんなこと考えてなかった。情報の精査には時間も仕入れにお金もかかったりするので。でも、利用者が“この予想に乗ってみたら当たった”って言ってくれた時、“初めて予想師って仕事が報われる瞬間”を知りました。
これまでのクレームコメントとのギャップが私の中にあった罪悪感がより込み上げてきた瞬間でもあったので、それから、ちゃんとした“予想”を提供し、向き合える場所で働こうと思いました。」
Q6. “良い予想サイト”の見極め方を教えてください
A氏:
「本当に見極めるなら、“当たるかどうか”じゃなく、“言ってることに筋が通ってるか”を見るべきです。」
▼ 信頼できる競艇予想サイトを見抜くチェックポイント
- ✔ 的中履歴が毎日分、きちんと載っているか
- ✔ 買い目の根拠がデータで説明されているか
- ✔ 運営元の所在地・代表者が明示されているか
- ✔ 良い口コミだけでなく、悪い声にも反応しているか
- ✔ 高額プランを連日LINEで売り込んでこないか
フネナビ補足:
我々も270以上のサイトを比較してきましたが、“理屈があるかどうか”は最重要です。見せかけの演出より、整合性と継続性を信じてください。
Q7. どの瞬間に「これはもう詐欺だ」と思ったのですか?
A氏:
「ある利用者が“有料プランに50万円課金したのに全く当たらない”とサポートに問い合わせたときです。
運営の反応が“ブロックしとけ”で終わりだった。
その瞬間に、あ、これはもう詐欺の現場だなって思いました。」
フネナビ編集部:
それでもすぐに辞めなかった理由は…?
A氏:
「辞めたら次の仕事がない。生活がかかってたんです。正しいと分かってても、止まれなかった。情けない話ですが。」
フネナビ編集部:
利用者の“その後”を気にせず切り捨てる──そんな運営が多数存在するのは、我々の取材でも裏付けられています。
▼ ユーザーがハマっていく心理の流れ
① 無料登録(抵抗感なくスタート)
↓
② 無料情報で的中(偶然でも「いけるかも?」と期待)
↓
③ 有料プランへ課金(1万円〜10万円以上)
↓
④ 外れる(でも「次は当たるかも…」とズルズル継続)
↓
⑤ 資金が尽きる or 疑問を感じる
↓
⑥ サポートに連絡しても返答なし(またはテンプレ返し)
→ 「気づいたら100万円失っていた」ケースも少なくありません。
Q8. 実際、悪徳サイトで「当たる」ことはあるんですか?
A氏:
「あります。たまたま当たるんです。それが厄介。
しかも、“当たった人の声”だけ拾ってLINEやサイトに出す。1%の的中で100%の演出をする。そこが最も巧妙な部分ですね。」
フネナビ編集部:
“演出としての実績”をどう信じるか、ですね。
Q9. 他業者との“裏のつながり”ってあるんですか?
A氏:
「あります。運営会社が複数サイトを持っていて、“このサイトが燃えたら次こっち使う”っていう体制が整ってます。
さらに、同じライターが複数の偽名で記事を書いてたりします。“別サイトなのに文体がそっくり”っていうのはそのせい。
厄介なのが既存の優良サイトの文言やカスタマーの返信、対応などを丸パクリしたりしてるので、素人では区別つかないと思います。」
フネナビ編集部:
「◯◯系グループ」などと呼ばれる運営複数展開型の手口。カスタマーのやりとり、ドメインや文体、LP構成の共通点には要注意ですね。
Q10. 利用者をどう見ていた?罪悪感は?
A氏:
「ありましたよ、もちろん。ただ、あのときの自分には“顔が見えないから大丈夫”っていう言い訳がありました。
あと、“勝手に信じたんだから自己責任でしょ”って感覚があったのも事実です。でも今思うと、やっぱり逃げだったと思います。」
フネナビ編集部:
今、あの時のユーザーに言いたいことはありますか?
A氏:
「ユーザーの方々には本当に申し訳ないです。自分のこれまでの行いが許されることはないと思ってます。自分ができることはせめて今いる環境でお客様のために本気の予想を販売していくことだと思ってます。今騙されている方は、すぐに気付いて今からでも正しい知識で、自分の頭で選んでほしいと思います。」
Q11. 炎上や被害相談が来たこともありますか?
A氏:
「あります。“消費者センターに通報します”ってメールが来たときもありました。でも、運営の指示は“スルーして新規だけ対応しろ”との事でした。
被害者に向き合わない体質こそ、悪徳の証ですね。ユーザーの方は残念ですが、警察や弁護士も実態解明はできないのでこれまで運営がマイナスを負うことはなかったですね」
フネナビ編集部:
やはり通報なども効果が薄いんですね。だから悪質なサイトが減らないんですかね。返金や問い合わせ窓口が存在しない/形だけで返信が来ない…というサイトは要注意。信頼性の低さ=サポート対応の質ということがお話を聞いてわかりました。
Q12. 具体的に“罠ワード”ってありますか?引っかかりやすい文言。
A氏:
「めっちゃあります。たとえば──」
→ 実際には何もないです。クリックさせたいだけ。
・「この買い目はLINE限定です」
→ 無料登録を促す常套句。課金誘導につなげるステップ。
・「平均回収率400%超え」
→ 統計取ってません。あったとしても過去の“都合のいい日”だけの数字。
ただし、これは優良サイトから引用していたりするので、難しいところです。
フネナビ編集部:
客寄せの文言までも優良サイトからの引用ということは中々悪徳だと判断するのは難しいですが、確かに我々が過去レビューした全270サイトの中で、これらのワードは最も頻出かつ根拠なしの常套句でした。要警戒ですね。
▼ 信頼できる競艇予想サイトのチェックポイント
- 運営会社・代表者が明示されている
- 特商法に基づく表記がきちんとある
- 的中率や回収率が定期的に公開されている
- 外れた場合の理由や補足説明がある
- 悪い口コミも自然に存在している
- 高額課金の圧が少なく、段階的な導線
→ すべてを満たしているサイトは非常少ない。
Q13. 本当に“信頼できる”サイトとは、どう見抜くべき?
A氏:
「最終的には、“一貫性”と“ユーザーへの姿勢”だと思います。
外れたときに“なぜ外れたのか”をきちんと説明してるか。運営者情報が出ていて、問い合わせにも反応するか。
そして、“煽り”より“理由”が書いてあるかどうか。」
フネナビ編集部:
これはまさに、フネナビが記事で常に重視している基準と一致します。
“理由ある予想”は、結局、読み手にリテラシーを求めてくる。だからこそ信頼できるんです。
■ 編集後記:フネナビとしてのスタンス
今回の取材で改めて痛感したのは、
「見えている“情報”と、その裏にある“意図”を切り離して考えること」の大切さです。
中には誠実に運営している予想サイトも存在しますが、マーケティングと演出だけで“騙す気満々”の業者があまりに多いのが現実です。
フネナビは、今後も“勝てる情報”よりも、“騙されない知識”を第一に届けていきます。
そして、今回のインタビュー外でA氏が話してくれた競艇予想サイトにある無料予想の闇についても教えていただけたので、そちらに関しては後日記事にしたいと思います。
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